イギリス生活がつらいと感じたこと

6/14/2026

woman leaning against a wall in dim hallway
woman leaning against a wall in dim hallway

外国で生活している方たち、みんなすごいと思います。私もなんだかんだイギリスに残れていますが、未だにまさかという問題にぶつかったり、思わぬ苦労の連続だったりします。

渡英後の生活ですぐにつらいと感じるもの、徐々に心にダメージを与えてくるもの、過去13年間を振り返って感じたことをまとめてみました。

英語

1番初めに感じたのが言語の壁でした。日本で社会人も数年経験してるし自分は大人だと思っているのに、英語になると途端に気の利いたコメントやひと言が出てこない。スマートに英語で立ち回れない。聞き返してもイギリス訛りに慣れていなくて、余計にリスニング力が落ちている気がする。来る前にできるだけ英語を準備してきたつもりでしたが、その小さな自信もあっという間に打ちのめされました。

  • 頑張って喋るが相手の言っていることが一回で聞き取れない、

  • 何度も聞き返すのは迷惑なんじゃないかと感じる、

  • 発言が少なくなる、一人で悲しくなる、

…という負のループにハマるのにも時間はかかりませんでした。

この状態から抜け出すのに、私はすごく時間を要してしまったと思います。もっと人の目を気にしない精神があれば、もう少し完璧主義をやめていれば、言語力の加速度は格段に違っていたはずと後悔するほどです。もしあの頃に戻れるのであれば、会話と発音を全力で準備すると思います。そのベースがあれば面接などの緊張は少なくとも5%は緩和され、どんな仕事をするにせよその仕事の上達度にもつながると思うからです。

家賃の高さ

次に実感したのが家賃の高さです。部屋を借りようと思ったら、シェアフラットで日本のワンルームと同じ値段かそれ以上(今ではインフレでもっと高くなっていると思います)。相当地方に行かない限り、ロンドンでどんなに物件を探しても日本と同じようなレベルの場所は見つけられません。

私も例に漏れず、渡英してすぐは最低賃金の仕事しかできませんでした。なので収入の半分以上が家賃に消えていきます。高いなら高いでいいんです。その中で住める場所を探せばいいだけのことですから。でも、1番のストレスポイントは値段と質が釣り合ってないことだと感じます。例えば壊れた戸棚が簡易処理のまま放置されてるとか、クリーナーさん入れてるのにバスタブが水垢で茶色くなってたりカビ生えてるとか、なんでこれでOKだと思ってるの?と思うことがたくさんありました。

また頑張って納得できる住環境の物件を探せたとしても、問題ありのフラットメイトがいたり、大家さんとの同居が意外に肩身狭く感じたりしました。自分にとって快適な環境かどうかは住んでみないとわからなかったり、本当に運としか言いようがないほど色んな要素が絡んできます。

私は来た当初から全くイギリス生活に期待していなかったので、郷に入れば郷に従え精神は持ち合わせていたと思います。ですが、それでも日々のこととなるとじわりじわり生活のストレスになってきました。

仕事探し

これまでイギリスで数回転職してきていますが、仕事探しが簡単だなんて感じたことはありません。渡英したてで伝手もなし、英語圏で職務経験もなしだと、さらにハードルが跳ね上がります。

接客とかホスピタリティ系の仕事だと、なんとか自分を売り込んで雇ってもらえた気がします。大学院を経てビザスポンサーをしてくれる会社を探した時は、修士論文に取り組む半年間ずっと、傍らでCV作成と仕事の応募を続けていました。また、体調不良でキャリアブレイクせざるを得なくなった際、フルタイムの仕事に戻るのに8ヶ月かかりました。その時の応募件数は200件近く。当時は永住権を取得できていたので応募できる会社が多かったにも関わらず、ビザスポンサーしてもらう時よりもオファーをもらうまでに時間がかかりました。

職務内容と経験・スキルがマッチするか、求人が出ているタイミングかどうかも就活が長引く原因の一つです。私の場合、専門がニッチなので、スキルマッチするポジションが求人に出ていないこともありました。背伸びして少し難しいポジションに応募もしますが、運よく1次面接に呼ばれたとしても、やはり実力が伴わなくて落ちてしまいます。かといってジュニアのポジションに応募してもオーバークオリファイドと見られるのか、一度もジュニアポジションの面接には呼ばれませんでした。

ポンポンと転職していく(ように見える)人たちは、求人チェックや自分の市場価値チェックをしたりして常にアンテナをはっています。そういう人たちを見ると感化されるわけです、準備がものを言うと。CVを定期的にアップデートするのも億劫だった私ですが、仕事で成果を出したらその内容をCVとLinkedInのプロフィールに反映させるようになりました。

長く暗い冬

冬場の日照時間の短さは数年住んでようやく、地味にストレスになってたんだと気付かされました。日本でも南のエリア出身の私は、「もう一生分の日光は浴びた。お天気に気分は左右されない、むしろ曇りくらいがちょうどいい」と思っていました。

イギリスは秋から冬にかけて日没時間がぐんと早くなります。オフィスで働いていると、太陽が出ている間は建物の中にいることになるので、1日1回も日の光を見ないこともあります。ですが、クリスマスの時期にかけてイルミネーションが街を彩り、それがとても可愛いのです。デコレーションで街がキラキラし出すので、青空を見ない期間が続いても、全く苦になりませんでした。

ある年の1月2月、ほぼ毎日雨か曇りが続くことがありました。特に気分が落ち込む自覚とかなかったけれど、3月に入って太陽と青空が見えた時に、とてもほっとしたんです。なんだか天井の低い部屋に閉じ込められてたのが、一気に開放的な空間に出てこれた気分でした。また違う年の1月にスペインのバルセロナに遊びに行った時は、冬でも太陽がさんさんと照らして、青い空が見えて、その環境にいるとすーっとストレスが消えて胸がすく感じがしたのです。繰り返しますが、特にイギリスで鬱々していたわけではありません。でも自然と気持ちが上向きになるのです。

イギリスに戻ると灰色の空に出迎えられるのですが「ああ、この感じこの感じ」と思うだけで、すぐに日常生活に戻れます。しかしこの冬の暗い時期を数年経験すると、青空が見える国に旅行に行きたい欲が定期的にわくようになりました。

つらさを乗り越えるには

日本に住んでいても外国に住んでいても、種類は違えど生活の中でつらいことはあるわけで。私の場合、キラキラした世界を思い描いてなかったのが1番の対策になっていたと思います。嫌なことやつらいことがあっても、まぁこんなもんだよねと敢えて期待値を低く保っていました。

なので、一朝一夕で英語力は伸びないと割り切り地道に練習したり、急に理想の仕事場からヘッドハンティングされることはないので常に求人チェックをしたり、毎月カツカツになりながらも資金を貯めて息抜きにヨーロッパ旅行に行ったりと、自分なりに工夫して過ごしていたと思います。

でもどうしても環境が合わない人もいると思いますし、そういう方は誰か話せる人に相談してみたり、一旦場所を離れるのもいいと思います。(私は日本国内でどうしても自分に合わない地域があり、そこに住むと感覚が死んだようになり、離れると生き生きし出したという経験があります。)乗り越えられるものは乗り越えて、無理なものは今は無理とイギリスに置いておくのもありなんじゃないでしょうか。

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