イギリスの硬水で困ったことと私の対策

洗面台の蛇口から水を出す様子

イギリスで暮らし始めてから、硬水にはかなり悩まされてきました。飲み水の味だけでなく、ケトルやシンク、お風呂場にたまるライムスケールもなかなか厄介です。

今ではいくつか自分なりの対策が定着したので、実際に困ったことと、普段使っている硬水対策アイテムをまとめてみます。 

イギリスの硬水で困ったこと

最初に住んだロンドンエリアのフラットで気になったのは、電気ケトルの中の白い付着物でした。電気ケトルの中が白くなるので、それで沸騰させて飲む水は大丈夫なのだろうかと気になり始めました。

イギリスの水道水は基本的に飲んでも大丈夫と聞いていたので、渡英してからしばらくは、水道水をそのまま料理に使ったり、紅茶を淹れる時に使ったりしていました。しかし、特に紅茶など飲み物を作る際に水道水を使うと、飲み物の水面に膜が張ったようになり、飲んでいても美味しく感じにくいのです。私にとって硬水すぎて、水が不味いと感じてしまうくらいでした。

次第に水回りの汚れも気になり出します。シンクやお風呂場もすぐに水垢がたくさんつき、綺麗に保ちにくいのです。お風呂場も水垢でくすみがちです。放置しておいた石灰を落とすのに、ひどいときは表面を削るかのように擦らないといけなかったりするので、お掃除が大変になります。カビとかではないので健康に直接害があるわけではないですが、綺麗なところに住みたい私には徐々にストレスになってきました。

ロンドン内でもこんな感じでしたが、ロンドンの外の地域に移り住んだ際、そこがさらに硬水度が高いエリアだったのです。硬水でボイラーが壊れたり、新居に合わせて買った少しスタイリッシュな電気ケトルも壊れてしまいました。どれくらい硬水かというと、水道水をそのまま沸騰させると、石灰の結晶が発生し水が白く濁ってしまうほどです。

飲み水の硬水対策

渡英直後、当時のフラットメイトたちがポット型の浄水器を使っているのをみて、私もすぐに購入し使い始めました。もうこれだけで感動ものだったのを覚えています。水道水をフィルターに通すと格段に飲みやすくなり、紅茶もコーヒーも美味しく淹れられます。スープ料理も美味しく作れます。生活の質がグッと上がったと感じました。

ブリタのカートリッジ、ブリタ互換カートリッジ両方試してみましたが、個人的にさほど違いを感じられなかったので、安く購入できるブリタ互換カートリッジを使っています。今使っているのはAmazonで見つけたこちら。

個人的に使っているブリタ互換カートリッジ

家全体の硬水対策

ボイラーが壊れた時に、対策として電解式のフィルターをフラットの大元の水道管に設置してもらいました。これは石灰を取り除くものではなく、水中の物質が石灰として固まってしまわないように抑制するタイプです。設置してくれたプラマーによると、10年間は交換しなくてもいいそう。

これを導入してから劇的に水が柔らかくなったとは言えませんが、水道水をそのまま沸騰させても以前よりは水が白く濁りにくくなった感じです。あと設置前と後を比べると、設置前はポット型浄水器のカートリッジの持ちが悪かったなと思います。規定の期間より少し早めに取り替えないと、浄水器に通した水でも沸騰させたら目にみえるレベルで石灰が発生したのですが、設置後は規定の期間カートリッジが持つようになりました。

私が住んでいるのはフラットで、あと50戸以上ある建物です。自分のフラットにつながっている水道管だけ対策しても根本的な解決になってないよな、建物に引いてある大元の水道管も近いうちに問題起こるんじゃないかと予想していました。やはりです、管理会社から「硬水のため水道管の劣化が進んでいるので、対応を考えます」とお知らせがありました。近い将来、管理会社主導で建物全体に対策しないといけなくなりそうです。

石灰汚れの掃除に使っているもの

汚れが溜まる前に、頻繁にお掃除するのが1番の対策です。蓄積した石灰は石のように固くなるので、放っておくと掃除が大変になるほか、電化製品が壊れる原因にもなります。

電気ケトルの石灰除去に使うアイテム

ポット型浄水器のカートリッジを取り替えるタイミングで、電気ケトルの中に溜まった石灰のお掃除をするのですが、これにはLimescale removerやDescalerと書いてあるお掃除アイテムを使っています。商品によっては粉末状だったり液体状だったりしますが、両者とも同じくらいの洗浄力で綺麗に石灰汚れを落としてくれます。

今使っているのはKILROCK MULTI-PURPOSE DESCALER、黄色いボトルが目印です。

電気ケトルの石灰除去に使っているディスケーラー

ボトルのイラストにあるように、電気ケトルだけではなく、アイロンやコーヒーメーカー、シャワーヘッドの石灰除去にも使えます。この商品は鼻にツンとくる刺激臭が強いので、電気ケトルなどから掃除に使ったお湯を捨てる際、あまり顔を近づけないように気をつけています。 

シンク・お風呂場の石灰除去に使うアイテム

水回りの石灰除去にはスプレータイプのLimescale removerを使っています。白い水垢が溜まってきたら気になる箇所にスプレーし、しばらく放置します。商品によって3〜5分放置し、その後クロスなどで拭き取ります。お家にクロスがないので、スプレー後しばらく待った後、お掃除用のスポンジでゴシゴシ掃除しています。一気にくすんでいたシンク回りやバスタブがピカピカになるので、お掃除していてもとても気持ちいいです。

常備しているスプレータイプのライムスケールクリーナー

私はもともと頻繁に掃除するのが好きなタイプだったので、Limescale removerではない洗剤で掃除していました。ですが、ある時借りていたフラットで、クリーナーさんがLimescale removerのスプレー洗剤を使っているのを見て初めて、専用のお掃除アイテムがあることを知ったのです。「これをスプレーしてしばらく置いておくと、なかなか落ちにくいLimescaleがするすると落ちるのよ」と教えてくれました。それ以来、このスプレーも手放せないお掃除アイテムになっています。

まとめ

今のところ、特別な硬水対策グッズをたくさん使っているわけではなく、飲み水、ケトル、水回りを中心に最低限の対策をしている程度です。それでも、何もしなかった頃と比べると、飲み水も掃除もかなり快適になり、硬水に対してイライラすることがずいぶん減りました。

硬水そのものを完全にどうにかするのはなかなか難しいですが、自分がストレスを感じるところだけでも対策しておくとかなり違います。今では硬水対策も、イギリス生活の一部としてすっかり定着しました。

次はシャワーヘッドも試してみたいですし、もし将来一軒家に住むことがあれば、家全体の水を軟水化するのも少し憧れています。