イギリスに住み始めた初めの頃は、生活に慣れるのに必死だったり、新しい経験が多いので、気持ちが沈みがちになることは少なかったです。しかし、だんだん年数が経つと、気分が落ちるタイミングやパターンが見えてきたので、気づきをまとめてみようと思います。
目次
どんな時に気持ちが沈みやすい?
日々がルーティン化したとき
あまりにも毎日が同じことの繰り返しだと、個人的にとても停滞感を感じてしまいやすいです。外国に住みながらも必要最低限困らない収入があって、住むところがあって、生活が安定しているというと聞こえはいいのですが、ずっと階段の踊り場のところをぐるぐるしているかのように感じてしまうのです。この感覚が始まったら、「あ、気持ちが沈みそうになってるな」と気づくようになってきました。
進んでいるとか成長している感が感じられないとき
前に進んでいるなとか、成長しているなと感じることができない期間が長引くと、これもまた気持ちが沈むトリガーになってしまいます。例えば、英語を例にとってみても、プレゼン発表が上手くなってない現実を直視したときは、やはりショックですし落ち込んでしまいます。仕事面では、似たようなタスクのフィードバックを立て続けにもらうと、「まだ合格レベルに達していないのか」という思いがずしんとのしかかってきます。
ホルモンバランスの影響を強く受けているとき
年齢が上がるにつれ、毎月のホルモンバランスの変化もメンタルに影響を与えるようになってきたと感じます。なんてことない些細なことに腹が立ったり、普段なら気にしないようなことにイライラしたり、言葉をネガティブに取りやすくなったり、気持ちがマイナスに振れやすくなりました。
日照時間が少なくなってきたとき
夏から秋冬にかけての季節の変わり目やお天気が悪い日が続くと、イギリスの日照時間はガクンと短くなります。この太陽と青空が見えない日が続くと、なんだか気持ちがすっきりせず、体も重く感じるのです。「いやいや、気のせい気のせい」と自分に言い聞かせるも、太陽が出た日には嘘のようにその悶々とした気持ちや体の重さが消えてなくなるのです。さあ、頑張るぞ!と気力まで湧いてきます。
気持ちが沈みがちなときに取る対策
運動する
仕事が終わったら、YouTubeのエクササイズ動画を流して、部屋で20−30分ほど運動します。始める前は「今日は面倒だな」と思う日もあるのですが、体を動かして汗をかいているうちに、じわじわと気分が上向いてきます。
私にとって運動のいいところは、単に気分がよくなるだけでなく、頭の中を一度リセットできること。その日イライラすることがあったり、小さな不満を引きずっていたりしても、運動した後にもう一度考えてみると、「まあ、こうすればいいか」と別の見方ができることがあります。
実際、運動した日としなかった日では、夜の気分がけっこう違います。しっかり運動する元気がない日は散歩だけにするなど、その日の体調や気分に合わせながら、とりあえず少し体を動かすようにしています。
あえてだらだらする
仕事の切り上げ時間が遅くなって運動できなかったり、体調的に休んだほうがよさそうだなと感じたりするときは、あえて思いっきりだらだらします。楽ちんなパジャマに着替えて動画を観たり、音楽をかけながらインテリアの本をパラパラめくったり。何かを頑張ってするというより、自然と気分が乗ってくるのを待ちます。少し元気が戻ってきたら、積読になっている本を読み始めることもあります。
私は基本的に、だらだらするのがあまり得意ではありません。長時間何もしないでいると逆に頭が重くなってしまうし、無駄な時間を過ごしてしまったと思ってしまうこともあります。
でも、気分が沈んでいるときは例外。そんな日に無理やり「何か有意義なことをしよう」とすると、私の場合は余計に疲れてしまいます。だから、だらだらする時間を何もしない時間ではなく、また何かをしたくなるまでの待ち時間だと思うことにしています。
不思議としばらく好きなことだけしていると、「ちょっと本でも読もうかな」「明日はこれをやろうかな」と自然に気力が戻ってくることがあります。私にとっては、その状態になるまで急かさずに待つのも、気分を立て直す方法のひとつです。
ちゃんと食べて寝る
気持ちが沈んでいるときほど、ちゃんと食べて、ちゃんと寝る。当たり前のことですが、私は意外とこれが大事だと思っています。
食事はタンパク質と野菜を中心にして、余裕があるときは2日分くらい持つスープを作っておきます。気分が沈んでいる日に毎食きちんと作るのは面倒なので、温めればすぐ食べられるものがあるだけでも少し楽です。
そして、夜はなるべく考えごとを長引かせないようにします。私の場合、夜に悩み始めると、昼間ならそこまで気にならないことまでどんどん深刻に思えてきます。そんなときは「これは今考えても仕方ない」と切り上げて、とりあえず寝るようにしています。
気持ちが弱っているときほど、まずは自分の身体をいつもの状態に戻す。そうすることで、気持ちの沈みも長引かずに済んできる気がします。
質のいい洋服を着る
私は出かける予定がなくても、ちょっと質のいい洋服を身につけたりします。面白いことに、それだけでスッと背筋が伸び、気持ちがあがるのです。
完全リモートワークの今、手を抜こうと思えばパジャマで仕事をすることもできます。誰にも見られないし、だるだるヨレヨレのTシャツで1日過ごすことも可能です。ですが、気持ちが沈んでいるときにそうしてしまうと、余計に気分が滅入ってしまうのです。
良いのか悪いのか、この感覚は年齢が上がるにつれてより強く感じるようになってきました。また見た目のデザインだけでなく、肌に触れたときに心地いいかどうかも、以前より気になるようになりました。気持ちが沈みがちなときは化学繊維は避けて、肌触りのいいコットンやウールを身につけるようにしています。
小さい計画を立てる
気分が少し持ち直してきたなと感じたら、小さい計画を立てます。週末にコーヒーがおいしいカフェに行くとか、近場の気になっていたエリアまで足を伸ばしてみるとか。数日中に実現できる、ちょっと楽しみなことを考えます。
もう少し元気があるときは、数か月先のことまで考えます。例えば家具を買い替えたいと思っていたら、そのためのお金を少しずつ準備したり、どんなスタイルがいいか調べて目星をつけたり。計画を立てているうちに、それ自体が楽しみになってくることもあります。
私の場合、こうやって少し先のことを考え始めるのは、気持ちが戻ってきたサインでもあります。今の気分から少しだけ視線を先に移して、楽しみにできるものをひとつ作っておく。そうすると、「今はちょっと沈んでいるけれど、この先にはまた別の時間がある」と思えるようになります。
まとめ
外国暮らしが長くなって生活が安定しても、気持ちが沈むことはあります。でも長く暮らしてきたからこそ、「私はこういうときに気持ちが沈みやすい」「こうすると少しずつ戻ってくる」という自分なりのパターンも分かるようになってきました。
気分が落ちること自体をなくすのは難しいけれど、「あ、またこのパターンだな」と気づけるだけでも、以前ほど鬱々した気分の影響を受けなくなった気がします。
これからも気持ちが沈む日はあると思いますが、そのたびに自分に合う方法で少しずつ戻ってこられれば、それで十分なのかなと思っています。

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